バリカンニューオフィス(2013年1月)
「地層のような4種類の合板だけのインテリア」
竣工:2013年1月|用途:事務所(内装) | 計画地 : 東京都中野区 | 敷地面積 : -m2 | 建築面積 : -m2 | 延床面積 : 37.20m2(11.3坪)|構造 : S造 | 規模 : 地上5F建ての1F | 竣工 : 2013年1月 |
バリカンの新しいオフィスです。
建築によく使われる合板4種(ラワン、シナ、ラーチ、OSB)をリピートさせた内装はまるで地層のようで洞窟の中にいるかのような感覚。
当初は施主に合板の質感などを確認してもらいやすいよう、実物サンプルとしての内装が目的でした。ですが実際に使用してみると内装材としても自立できる組み合わせであることが分かりました。本来下地材であることから強度も十分にありどこでもビスを打てることも大きなポイントです。
前回のオフィスでは仕上げ材のみの更新に留まった。既存建物の断熱が不十分であったため、空調効率がとても悪かったのです。
今回はスケルトン貸しということもあり、下地からしっかり計画することができる。
そこで外壁側はもちろん界壁側も床も天井以外の部分全てに断熱材を施しました。
結果、非常に快適な熱環境を取得することができました。柱や梁の部分は熱橋になるため本来であれば断熱補強をすべき箇所であるけど、特に気になるレベルでもなく、窓の結露も特にみられない状態です。
さらに快適になったバリカンオフィス、是非遊びにいらして下さい。
設計:設計事務所バリカン 担当:中川純一
内装前。スケルトン渡し。被覆材がアスベストか心配されたが、試験機関にサンプル調査を依頼し、無事アスベスト含有無しという結果に。
天井は白くペイントし床、壁には断熱材(グラスウール 24k 50mm)を入れ合板で覆った。
合板は4種類。ラワン、シナ、ラーチ(構造用合板)、OSB。910を450mmの半割にして張り付け。
合板は内装材であり、実物サンプルである。
奥には収納を兼ねたトイレブースとキッチン。
既存窓位置は気にせず割つけていく。
キッチン。木の板と木の脚。これまでで最もシンプルで最も安価なキッチン。
大きな窓と既存の柱、柱脚。
壁材を合板にする一番のメリットはどこでもビスを打てるようになること。下地の有無を気にすること無く棚などを取付けられる。
天井には工事用照明。
既存梁との取り合い。界壁側にも断熱材を施した。
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