« 恵比寿の家 鉄骨階段 | トップページ | 恵比寿の家 まもなく完成! »

木造耐火構造、バリカンで設計できるようになりました!

160330143235

木造でも告示によって耐火構造の仕様が定められました。
でも、告示で定められている部分は外壁と間仕切り壁だけ。
床や屋根は?と言うと、耐火認定を使うことになります。

で、現在木造耐火で認定を取得しているのはたったの2協会のみ。
そのうちの一つ、「日本木造住宅産業協会」の耐火木造講習会を先週受講し、無事修了証が手元に届きました。これで木造の耐火構造をバリカンでも設計できるようになりました。

準防火地域内で、木造3階建ての集合住宅を設計する場合、準耐火構造にすれば良いのですが、意外と制約が多いのです。
建物周囲に3m以上の通路を設けろとか、無理なら避難上有効なバルコニーを必ずつけろとかが出てきてしまう。
敷地にゆとりがあれば可能でしょうが、バリカンが扱っているような土地の大きさだとそれもままならない。ゆえにボリュームプラン時点で、こりゃダメだねとなることがよくありました。
ですが、準耐火構造でよくても自主的に耐火構造にしてしまえば、そこらへんの制約がなくなるわけです。RC造の耐火構造と同じような考え方をすればOKなので、ボリュームプラン検討としては木造であることを意識しなくて済むので気分的にも楽です。
ということで選択肢が一つ増えたバリカン、今後とも宜しくお願いします。

|

« 恵比寿の家 鉄骨階段 | トップページ | 恵比寿の家 まもなく完成! »