高円寺の小さな複合ビル(2015年12月)
RC造 地下1階、地上4階からなる複合ビルです。
複合ビルの内訳としては、店舗2室、事務所2室、集合住宅4室。
杉並区のワンルーム指導要綱上、40m2未満の住戸が6戸以上ある場合、駐輪スペース等が必要になってしまうが、入れるスペースが確保できない。
40m2以上の部屋を確保すれば必要なくなるが、建築面積が35m2しか確保できないため、この規模でメゾネットは非常に不効率である。
そこで駅から近いこともあり、集合住宅のみの用途ではなくし複合ビルとしての計画となった。
仕上げはそれぞれの用途で変えず、どの用途にも引っ張られないようなパーケットフローリングとし(住戸のみバスタブがある)、なんでも許容してしまう雑居ビルのような表情とした。
門前仲町の集合住宅でもそうであったが、小さな部屋の大きさがそのまま建物の外形となっていて、空中にポンと投げ出されたような開放感がある。
小さいがゆえに3面に空けられた開口から同時に景色が飛び込んでくる。
今回はそれぞれが半層ズレていて玄関が隣り合わないため、独立感がより強調された建物となった。
設計・監理 : 村井美菜子 / Bariquant.
構造 : 間藤早太 / 間藤構造設計事務所
施工 : 仲宗根直次 / 大島建設
all photos(c) Kenta Hasegawa / OFP
入居お問合せ:アールエイジ(物件名:SK4118)
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