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PROTO初台 外壁検査 / 現場監理について

こんにちは、中野坂上にある設計事務所、バリカンの中川です。先日はPROTO初台の外壁検査に行ってきました。杉板型枠の木目がしっかり出ていて仕上がりは上々。杉板は高級感がでる反面、材料の無駄が多いのが悩みです。悩ましい。
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作図に関しては徹底的な効率化を目指してますが、現場監理ばかりはそうもいきません。

バリカンは現場監理に行く回数は結構多いほうかと思います。今回のPROTO初台は11月末に着工して、7ヶ月ほど経ちますが行った回数は23回でした。1ヶ月に平均3回以上。どうしてそんなに行くのか?を今日はお話したいと思います。

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今回行った「外壁検査」ではシールが適切に打たれているか、外壁に汚れなどないかなどをチェックします。
それを足場が取れる前に行います。足場にのぼってぐるぐると建物の周りをチェックします。
気になった点があれば監督に伝え、是正してもらいます。

どうして足場があるときに検査するのかというと「足場が取れたあとで気づいても直しようがなくなってしまうから」です。
2階ぐらいの高さであれば後から気づいてもハシゴをかけたりすることで割と簡単に直せます。
でも、4階の外壁の汚れに後で気づいても取るのはなかなか難しい。
なので事前に気づけることは徹底的に気づいておく、そのために現場へ行き設計検査を都度行っています。

地縄(建物の配置)検査に始まり、試験杭、鉄筋、スリーブ、電気打ち込み位置などなどが図面通り適切に施工できているか確認します。
4階建てだと、壁配筋、電気、スリーブ、床配筋、電気、スリーブが5回繰り返されます。だからどうしても行く回数も増えてしまう。

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どうしてそんなに行くのか?の理由としては「あとから後悔したくない」といったところでしょうか。

現場は人が組み立てます。なのでどうしても間違いやうっかりミスは起こってしまいます。
施工会社を信頼してるから、検査いかないよということではないのです。
外壁の汚れ程度でしたら後からなんとでもなるかもしれませんが、鉄筋やスリーブの間違いがあるととても困ったことになります。

あくまで人はエラーを起こしてしまう、ということを前提にして現場をチェックすることで後々の後悔を事前に防げるのなら防ごう。
ということで、現場監理の回数もどうしても増えてしまいます。

もちろん行っても見落としがあるでしょう。だとしても行かないで失敗するより、行ったのに失敗してるほうが後悔ないですよね。どちらにしても失敗しないに越したことはないことは間違いないです。お互いミスしないようチェックしあっていきましょう。

写真撮るだけで鉄筋のピッチ整合性がチェックできたり、スリーブに安いセンサーが付けられてBIMデータ上に自動でプロットされたり、スマートメガネのようなものをかけて現場を歩くだけでエラー通知が来たり、そんな技術が早くできれば現場監理ももっと楽になりそうですね。楽しみです。では。

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