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神楽坂の集合住宅、着工しました。施主&設計&施工、3者でイメージを共有することについて

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こんにちは。コロナのおかげですっかり山に行けてないですが、近所をジョギングしたりマンションの階段を何往復もしたりしてバーチャル登山を楽しんでるバリカン中川です。あいや、楽しんではないです。それらでしんぼうしてます。すみません、強がりました。

神楽坂から徒歩9分の東五軒町という場所で10室からなる集合住宅を施工中です(11月末竣工予定)。
神楽坂っぽさってなんだろうと街をうろうろ歩いてピックアップした要素で構成されてます。

今日はバリカンの仕事の進め方を少し紹介します。

お施主さんには主にパースでイメージを説明しています。
模型はあまり作らず、作っても全体の規模感を共有するための道具として作る程度です。

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こちらが今回のプロジェクトでつくった模型。1/100のこれ一つだけです。しかもとてもじゃないけどキレイな模型とは言えません。ではなぜつくるのか?

図面やパースを説明するときの”地図”のような役割としてつくってるんだなあときづきました。
地図も縮尺によって解像度が異なるように、この模型は解像度の高さが目的ではないのでキレイさは必要ないのです。

平面図を見てもらいながらパースを説明するより、模型の「ここは」と指をさして、「こんなイメージです」とパースを説明したほうが伝わりやすい。つまり、パースの”地図”としての模型なんです。くるくる回せるので”地球儀”のほうが近いかもしれません。

このプロジェクトは中庭とルーバーの関係がとても重要なので上の模型で全体を把握していただき、下のパースで詳細と実際の見え方を確認し、実際の光量や見え方などをガッチリ共有していきます。

あ、1/100の模型1つしか作りませんでしたってウソでした。ルーバーの見え掛かりが移動でどう変わるか実際にみてもらいたかったので、ルーバーの1/1の部分模型もつくってました。非常に珍しいケースです。でも動画を作成して見てもらうより手軽かつ伝わりやすいと判断したからでした。

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1/100模型でもパースでも伝わらないな。そういう時は躊躇なく他の方法を作ります。
ようするに何を伝えたいのか?それを伝えるのにもっともふさわしい方法はなんなのか?をちゃんと検討して採用しようよ、ということですね。
通常それに適しているのが、1/100のぼんやりした模型とパースという組み合わせ、が今のところたどり着いた最良な方法です。

また、パースで詳細がわからないような機器類はカタログの写真を添付したりします。
今回の資料だと、ユニットバス、ユニットシャワーの内観写真ですね。

それらを組み合わせ、見積図、契約図に入れてもらっています。実際に契約図に入れてるのがこの4枚のパース図面です。
パースを契約図に入れてる設計事務所ってあまりないんじゃないでしょうか。

でもここがとても重要で、建築をつくる行為ってお施主さん、設計、施工の3者が三つ巴になってイメージを共有することでようやくできあがります。
どこか一つ欠けても成り立ちません。なのでお施主さんと設計だけがイメージを共有するのではなく、契約図にも入れることで施工者にも一緒に共有してもらう。
図面にパースが添付されていることで、お施主さんも「イメージがちゃんと施工者にも伝わってるな」って安心感にも繋がります。
3者でイメージを共有することがとても大事かなと思います。
そうすることで目指す地点が明確になり工事のコミュニケーションもよりスムーズに進みます。お試しあれ。

ちなみに、これらの模型やパースは全て中川がしこしこ作っております。これまた珍しいかと。事務所の所長が模型やパースをつくるってどうなん?効率的なん?って思われるかもしれません。でもこれスタッフに対する指示書でもあるのです。だからとても大切な資料なわけで、それを所長が作るのはごく自然なことだと思います。

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