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大泉学園のオフィスビル(2020年4月)

「都市の中にいても自然の時間の流れを感じられるファサードを持つオフィスビル」

用途:オフィス(テナント)|計画地:東京都練馬区東大泉|敷地面積:213.75m2(64.7坪)|建築面積:199.19m2(60.2坪)|建ぺい率:93.19%(許容:100%)|施工床面積:665.99m2(201.5坪)|容積対象:617.19m2|容積率:288.74%(許容:300%)|構造:鉄骨造(ベタ基礎)|規模:地下1階、地上3階建て+PH|設計:2018年8月~2019年7月|施工:2019年7月~2020年4月

大泉学園駅からほど近くに建つオフィスビルです。
西側道路に面する敷地のため西日を軽減させつつ特徴のある外観とすること、内部はフレキシブルに使えるよう可能な限り広いワンルームが4フロア求められました。西日対策としてランダムに枝を編み込んだようなアルミパネルをルーバーとして用い、森を下から見上げてるような表情としました。夕方になると木漏れ日のように西日が差し込み、都市の中にいても自然の時間の流れを感じられるオフィスビルです。

1280gbuilding

担当:Bariquant. 阿部 弘樹
構造:間藤構造設計事務所 間藤 早太
設備:ZO設計室 竹森 ゆかり、工藤 靖子
写真:小野吉彦建築写真事務所 小野 吉彦


ファサード。パネルの2箇所は代替進入口として開閉できるようになっている。


1階エントランス。来客や従業員の方々が雨でも快適に建物に入れるよう大きなゲートを設けた。左側は建物裏の駐輪スペース入り口


1階はGLから70cm持ち上げられておりドライエリアを介して道路と地下、道路と1階の距離をつくった


階段室。車椅子の方も補助があれば上がれるよう1段の奥行きを広く確保。その先にエレベーター。


地階オフィス1。多目的スペース的に使えるよう鏡張りや大きなキッチンが設けられている。


ドライエリアを見上げる。1階は三角形に飛び出すことで展望台のようになり、ドライエリア、道路との関係を多様にしている。


1階オフィス2、奥がオフィス3。書類の内容は見えないが人の気配はわかるような濃度のグラデーションフィルムで仕切った。


階段室。ファサードに呼応するように手すり子もランダムなピッチとなっている。


2階オフィス4。メインの執務スペース。


午後以降光が入り込み木漏れ日のように光が落ちる


ロールスクリーンを閉じた様子


夜の様子。時間帯によって表情が変わる


3階オフィススペース5。アルミパネルとサッシの間は幅40cmほどのキャットウォークとなっていて清掃、メンテナンスを容易にしている。


夜景。昼とは逆転し内部の明かりが漏れ出し、アルミのパネルに空の色が映り込む。

 

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