本郷のテナントビル(2025年10月竣工)

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東京都文京区本郷に建つ8階建てのテナントビルである。

鉄骨造ならではのボキャブラリー(ECP=押出成形セメント板)を用いて、わずか60mmという薄さのフレームを積層させ、マンション街という場所性を考慮して、クールなカーテンウォールではなく、和を思わせる温かみのある木目で囲われたバルコニーが前面に来るようにした。

法規上出てしまう屋外避難階段やバルコニーに設置される空調室外機は同じく木目のルーバーで繊細に覆った。

鉄骨造のボキャブラリーとマンション街という場所性を組み合わせることによってできたテナントビルは、周辺の住環境に溶け込みながらも、テナントビルとしての新たな品格と個性を両立させる一つの解となった。

木目の温もりが、無機的になりがちな鉄骨造のシャープさを和らげ、街行く人々に圧迫感を与えない、ヒューマンスケールな佇まいを実現できたのではないかと思う。


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|用途 : 事務所、軽飲食店|計画地 : 東京都文京区本郷2-4-17|敷地面積 : 85.80m2|建築面積 : 67.50m2|建ぺい率:78.68% / 100%|施工床面積 : 576.23m2|容積率:499.57% / 500%|構造・規模 : S造・地上8階建て|構造:さくら構造(株) | 施工:ROY(株)| 撮影:小野吉彦写真事務所 小野吉彦 |

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オフィスビルなれど周囲の建物に馴染むような優しい表情とした

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見上げ。垂直ラインのECPに合わせて、水平ラインは躯体を整形して同じ見附60mmで統一し積層させた

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エントランス。自動ドアのエンジンボックスも水平ラインを強調するよう同じ寸法でつくった

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エントランス。シャッター側が軽飲食店を想定した1階

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エントランス内部 

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屋外避難階段。木目のルーバーで覆われ、無機質な鉄骨階段を和らげている

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エントランスホール。床は土足可なOAフロア用フローリング。壁は外壁のECPとイメージが連続するよう、セメント板で仕上げた

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エントランス見返し

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8階テナント。事務所を想定している

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天井や梁は仕上げず、入居者さん好みに仕上げられるようにした

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左側がエレベーター、トイレ

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部屋の奥はミニキッチンが置かれた給湯室

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エレベーターホール前はトイレ。男女分けられるように2部屋設けた。

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トイレ

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バルコニー。木目のイメージを邪魔しないよう手すりは合わせガラスのみとした

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バルコニー

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1階テナント(スケルトン)。軽飲食を想定したダクト類のスリーブのみ用意されている

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夜景。スラブ小口に間接照明が入れられている。バルコニーに設けたアッパーライトとともに、街の照明のような存在にした

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